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言ってみれば、ワンルーム仕様

JUGEMテーマ:家づくり / 設計ノート

 

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プランニングでいろいろ試行錯誤しますが、「 建具(扉)はなるべく引戸で 」 に行き着きます。
それもできることであれば 全ての建具が引戸で造られた家 であると理想的です。

  ワンルーム 言ってみれば、ワンルーム仕様

昨今 バリアフリー の家造りが話題になりますが、引戸で造ることはそこにも大きく関係します。

  - 開き戸(ドア)で造ることは当然可能なのですが、
  - 開いた状態のドアはある意味障害物になりますからね。
 
また シックハウス対策 という別の観点からも、開き戸より引戸の方が有効だろうと思います。

 - 建材に使われる化学物質による室内汚染を避けるために、
 - 接着剤や塗料などに使われるホルムアルデヒド等などが室内に滞留することを防ぐ目的で
 - 建築基準法によって、家にある全ての居室は換気設備による換気が求められています。
 
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 「 引戸の家 」 で考慮すべき問題は?

さて 引戸で造る家で考慮しなければならない問題 は、大きく分けて二点あると考えます。
その一つは 引戸を用いた時に 開口部をどう納めるか です。

  - 特に、引戸を引いた場合 ( 開いた場合 ) の納め方に注力することになります。

  引戸収納時の納まり 引戸収納時の納まり

例えば引違いの場合、戸を引くと開口部の半分だけが開いたという状態になります。

  - ※ 引違い戸というのは、このような戸のことです。日常的によく見かけることができます。
  -      引違い戸説明図引違い戸の状態

上図のように一般的な2枚戸ですと開口に建具が残り、室がだらしなく見えてしまうことが多く残念です。
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そこで、引戸を引いた時はその引戸が壁の中に丸々納まるような間取りを考えると共に、
引いた 戸の小口が開口枠と面一 ( つらいち ) の納まりで壁と一体になるように 心がけます。

  使わない時は、戸の存在を綺麗に消し去りたい

つまり、壁とセットで開口部を考えることで、引戸の存在をなるべく綺麗に消したいわけです。
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また、引戸を仕舞いこんだ時に壁しか残らないその納め方によって、
分断されていた部屋と部屋が 大きな繋がりのある一つの空間 に瞬間に転換されますから、
間取りを考える上での醍醐味の一つであると言えます。
 
  引戸(引違い戸)収納時の納まり 引戸(引違い戸)収納時の納まり

ところで片引戸に限らず、引違い戸も壁内に引き込みたいと考えたくもなりますよね。
開口部の大きさの分以上により部屋通しの繋がりの効果は増すはずですから当然です。
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納まりは複雑になりますが ( まぁ、大したことではないんですけどね ) 、
ここでは引戸を使用時の振れ止めの為に床にガイドレールを敷いています。

  引戸(引違い戸)収納時の納まり 引戸(引違い戸)収納時の納まり

この時、引き込んだ戸の一枚は小口を現しにしていますが、
もう一枚は枠横に蓋戸を設け、壁内に完全に仕舞いこむような納まりにしています。

  - これは引戸使用時のことを考えれば頷けるはずです。
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  - 一枚の戸は壁内に一寸五分〜(45mm〜)被るよう設計していますが、
  - もう片方の戸の出た後はそこにポッカリと穴が空いてしまいます。堪ったもんじゃないですよね?
  - 即ち、そこを塞ぐ蓋が必要になります。

そうこうして、家の中の全ての引戸を収納した時、家から建具が消えることになります。

言ってみれば、これは紛れも無く ワンルーム住宅 なのです。
 
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場合によっては、外に面した開口部でも同様の納まりにすることがあります。
リビングや座敷等、庭との繋がりを強く求めたい時などは特にそうでしょう。

  外に面した開口部でも

ここで使われている建具は、雨戸、網戸、ガラス戸(引違い)と障子(引違い)です。

  - 下写真。左が戸袋の蓋戸を閉じた状態、右が開けた状態。

障子は内部引戸と同様に壁内に小口が面一納まりにしていますが、
雨戸、網戸、ガラス戸は戸袋内に完全に収納する形で納めています。

  全建具を壁内に収納 全建具を壁内に収納

※ 実際に全ての建具を仕舞い込んだ部屋の情景は、 ○ 「 室〜庭 」 でワンセットの間 のペ−ジを。

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さて、引戸で造る家で考慮しなければならない問題 で考えるべきは、
もう一点は 個室のプライバシーをどう確保するか ですね。
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単純に引戸だけで部屋を仕切ってもプライバシーの確保は難しいのは明らかなんですが、
これは 間取りの工夫 によってある程度解決できるのではないかと考えます。

  - 勢い、開き戸による手法に収束しそうですが、いけません!(笑)
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  - 具体的なプランニングのアイデアは、住む方の生活スタイルによって千差万別ですから、
  - 改めて別の機会にと考えます。

ここでは、誰しも「そうか」と感じることのできる例の一つとして、

主室に入る前に設けられる 前室 ( 或いは待合 ) のような空間の存在です。

  - クッション的な役割のスペース を間取りの中に生かすことは、間取りの幅が拡がります。
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  - また、これに限らずヒントになるアイデアはあちこちに転がっています。
  - 家を建てようと思われる方は、あちこちに転がっているヒントを沢山楽しんで下さい。

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