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化粧水平材(梁・根太・垂木)で作り出す日本のリズム - 1

 

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今日のほとんどの建物では隠されることが多く目にすることも少ないでしょうが、

屋根を受ける垂木や床を受ける根太、更にそれらを受ける梁( 桁 )を 現わしで納める のは如何でしょう。

 

 

   化粧根太

 

 

と、いきなり書きましたが、

実は その納め方 にこそ、日本建築の美しさや面白さ が潜んでいるのではないかと私は思っています。

 

 

 構造架構がむき出しだった木造の構造物

 

例えば、清水寺の懸崖造りを支えている梁や嵐山渡月橋の橋脚に渡されている梁などに見る姿です。

横架材(大断面の水平材)が規則正しく並ぶ姿は、力強くまた端正な美しさに溢れています。

 

 

    検索:清水寺

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    検索:渡月橋

    クリックで Google 画像検索ページ「 渡月橋 」を開きます

 

他にも正倉院の高床を受けている大梁や、まだ残存している幾多の木橋は私にとって大切なお手本です。

 

   ● クリックで Google 画像検索ページ「 正倉院 」を開きます

   ● クリックで Google 画像検索ページ「 木橋 」を開きます

 

或いは古民家などで見られる丸裸の柱や梁の架構のダイナミズムには見惚れるばかりなのですが、

今日では構造材をできるだけ隠す納まりが主流になってしまいました。残念なことです。

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何故ならば、裸で晒すには木材の等級も上げなければなりませんし手も掛かるから。

加えて時と共にボード類の開発も進み品質も上がりました。技術も時代と共に流れを変えます。

 

ですが大断面の部材でなくとも、垂木や根太のような細材でも同質の趣は創り出せる はずです。

 

 

 横架材だけじゃない、細材で日本の美しさを

 

ほら、細材には細材ならではの 数による小気味よいリズム が生み出せます。これも日本建築ならではの美。

またそのリズムを際立たせているのが、それら 細材の木口 の存在であることに改めて気付かされます。

 

   例えば、社寺建築で横樋の付いていない屋根では、その下に並ぶ垂木の作り出す美しさを味わえます。

 

並び連なる 木口が作り出すリズム は、空間にメリハリある顔を創り出してくれます。

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そうは言っても、外回りではまたもや多くの制約が生じますから、そこは工夫の為所かと思います。

そこで、ここでは2階床のはね出し部分を受ける 根太を現わし で納めようと試みました。

 

木口の並ぶ姿は、この吹抜けの空間に一味違う日本的な表情を創り出したように思います。

 

 

   化粧根太

 

 

そもそもは、若い頃に京都の町で見ていた町屋の眺め。

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設計時の気分は 「 屋根越しの2階の窓に掛かるすだれ風情を室内に 」 でした。

 

 

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